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2007.10.24 Wednesday 23:21

香港映画祭開幕!

オープニングのレッドカーペットには間に合いませんでしたが、舞台挨拶にはギリギリセーフ。
徐克(ツイ・ハーク)、林嶺東(リンゴ・ラム)、杜琪峰(ジョニー・トー)、古天樂(ルイス・クー)の「鐵三角」組と、謝霆鋒(ニコラス・ツェー)、房祖名(ジェイシー・チェン)、余文樂(ショーン・ユー)の「男兒本色」組という、何の冗談かと思うくらい豪華なメンバーでした。
若者組がインタビューを受けてる間、後ろの方で仲良さそうにくねくねしてる監督三人+古天楽が面白くてインタビューに集中できなかったよ(笑。おっさん達可愛すぎだ。
房祖名は早いとこ次の余文楽にマイクを押し付けようとしてみたり、手にかいた汗をごしごしとズボンでぬぐってみたり、挙動が初々しい人でした。
「鐵三角」は監督が三人いるんですが、共同監督でもオムニバスでもなくリレー形式で撮影したんだそうです。1本の話ではあるものの、全編を通した脚本があったわけではなく、まずは冒頭を徐克が撮って林嶺東に丸投げ、中間を付け足した林嶺東がさらに杜琪峰に丸投げで、相談とかもあんまりなかったんだとか。徐克と林嶺東なんかカンヌで初めて完成品を観たとか言ってるし、それだけお互いの実力を信頼してるんだなあと思いました。
どこからどこまでがどの監督というのをはっきり分かったわけではないですが、やっぱりなんとなく雰囲気が違います。最後の銃撃戦はいかにも杜琪峰な感じ。

そして本日の一本目は杜琪峰の「マッド探偵」(これは香港映画祭ではなくてTIFF)。主人公は人の心の闇(劇中では『鬼』と呼んでいましたが)を見ることが出来るという設定で、少し不思議な感じのお話でした。
ティーチ・インはいつものごとく監督が語りすぎて時間がおしてしまったんですが、徐克、林嶺東の二人と約束があるからって切り上げて去っていかれましたよ。ええーそんな理由!?てか、どんだけ仲いいんだよあんたら(笑。登場した時に、皆さん朝早く来てくださって朝ごはんも食べてないでしょうからこの後ゆっくり食べてくださいって挨拶していたのが香港人らしいなあ、と。

二本目は去年見損ねた譚家明(パトリック・タム)の「父子」。
どんなにひどい扱いをされても父親を慕い続けた息子が、どうにもやりきれない。いっそ憎めたら楽だったんだろうけど、その苦しみがあればこそ、真人間に育ったんだろうとも思います。愛情と悲しみが溢れるいい映画でした。でも一年間公開されなかったということは、買い手がつかなかったんですかね…。

ラストはこれぞ香港アクション映画!な感じの、陳木勝(ベニー・チャン)、「男兒本色」。
主人公達も良かったけど、犯人側の人達も良かったなあ。

香港映画ばっかりまとめて観たら、頭の中でいろいろ混ざっていて大変です。役者もかぶってる人が多いので余計に変な感じ。上に挙げた4本中3本に林雪が出てました(笑。
雑記
author : 遠野 | comments (0) | trackbacks (0)

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