香港旅行記[2004年12月23日〜27日]

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12月25日(聖誕節)

◆電影資料館
目を覚ますと5:30。ちょっと早いけど起きだす。昨日は疲れ果てて風呂にもはいらずに倒れたので、ひとっ風呂あびて戻ると…8:30になってました。アレ?タイムスリップ?どうやら寝ぼけて7:30を5:30と勘違いしたらしいです。慌てて支度して街に出ます。気になるのは茶餐廳の朝食タイムの時間。

中環の檀島珈琲で朝食セット。スープマカロニ(具はチョイスできる)、目玉焼き、トーストにコーヒーで$22。朝から腹いっぱい。朝食タイムは11:00までだって。さすが宵っ張りの香港です。

MTRに乗って西湾河で下車。
電影資料館は、その名の通りありとあらゆる映画関係の資料を集めている場所。ここも入場は無料。
1階でパンフレットをもらって、資料室の場所を確認して行こうとすると、何故かエレベータが資料室のある階で止まってくれません。乗ったり降りたりしていると、資料館の人が寄ってきてくれたので、なんとか資料室へ行きたい旨を伝えます。
すると今日資料室が見られるのは13:00〜17:00だというではないですか。ああ!今日はクリスマスだから祝日なのか!!…って、知るかー!!(知っとけよ…)
13:00まではあと2時間もある。ここで2時間をロスしたくないので、あきらめて他をまわることにするのですが…。

蘭桂坊ではサンタが総出で仕事中(街中にいた)。…もはや泥棒にしか見えません。
◆踏んだり蹴ったり
気を取り直して次に向かったのは、香港公園にある茶器文物館。
金鐘駅からパシフィック・プレイスの中を通って行くと、香港公園はすぐ目の前です。 休日なので阿媽達が集う中を、ぶらぶらと文物館の方へ歩いていくと、何か様子が…様子が…。
………!!
休みだ!!
うわーん何だよ!!クリスマスが休みだなんてガイドブックには書いてなかったよ!!しかも明日も休みって書いてある!!休むなよ!!ああ、こんなことなら2時間待って電影資料館を見てくるんだった。
まあ、休みなのは仕方がないのでまたまた他へまわることにしたのですが、うまくいかない日は何をやってもうまくいかないもので、この後も行く先々で振られ続けたのでした。
クリスマスに行くのも考えものです。

ジョルダーノのクリスマスのマスコット?どこのお店でも山盛りになってました。かわいい…。
◆ハリウッドロード
骨董屋が軒を連ねるハリウッド・ロードも今日はお休みのところばかり。
ところどころ開いているお店を覗きながら、中央警察署の前を通り、閣麟街へちょっと寄り道。この辺に阿虫のお店があるはずなので行ってみる。おお、開いてる開いてる!(振られてばっかりなので開いているだけでも感激してしまう。)
ショップの名前は「虫書世界」。阿虫は香港では著名なイラストレーターで、日本でいえば星野富弘さんのような詩画を描く人です。もっともこちらは花だけではなくて、どこかユーモラスな人物や風景も描かれます。
欲しかったポストカードを見つけたので、それと栞を購入。ポストカードはバラ売りがあればいいのになー。栞はマグネットで出来ています。
額絵は10cm四方の小さいもので約1000円から。詩といっても、中文が読めなくても理解できるような短いものも多いので、一風変ったお土産にいいんじゃないかと。とにかく種類がたくさんあるのでちょっとしたギャラリーのようで見るのも楽しい。

ヒルサイド・エスカレーターから閣麟街を見下ろす。ヒルサイド・エスカレーターというと「恋する惑星」よりも「公元2000」を思い出してしまう。敵方のヒットマンがエスカレーターの屋根の上を駆け下ってたっけ。
◆美輪街〜樓梯街
美輪街は張國榮(レスリー・チャン)の映画「流星」のロケ地になった場所。前回気が付かずにスルーしていて日本に帰ってから地団太を踏んだので再訪しました。
ここは主人公のウェイとミンが暮らしていた場所で、映画の中にかなり頻繁に登場します。ウェイが一人でアパートに戻っていくシーンには泣いたなあ。
美輪街を降りたところが歌賦街で、ここは「裏街の聖者」の舞台でもあることは前回の旅行記で触れたとおり。
ちなみに、レスリーが好きだったという九記牛[月南]はお休みでした。

ハリウッド・ロードに戻って上環の方へ歩いていくと、ビルの間に埋もれるように建っている文武廟が見えてきます。
その横の階段が樓梯街。風情のある通りなので上まで行ってみようかと思いましたが、10段くらい上ったところで早々に諦めました。樓梯(ハシゴ)街というだけあって、かなりの急勾配なのです。体力的に無理。不可能。
ハリウッド・ロードから一本山側の通りにはYMCAの煉瓦造りの建物があって、ここは「大隻[イ老]」のロケ場所です。

美輪街からハリウッド・ロードを見上げる。

ウェイのアパートの入り口。福祉局の人がここに隠れてました。

ついでにこっちはリャンのオフィスがあるという設定だったインターコンチネンタルホテル。

YMCA前。
◆銅鑼湾
トラムで銅鑼湾へ。
商務印書館の海外文学コーナーで菊池秀行さんの「D」と「魔界都市」を見つけた。おお、ロフトのトークライブで言ってたやつか。漫画の次はラノベが浸透しつつあるのかも。
商務印書館はこの銅鑼湾のお店よりも、チムの星光行のお店の方が広々としていて品揃えもいいような気がします。
銅鑼湾中心をのぞいてから、そごう裏のDVD屋をまわって、「無間道」のパロディがファンにも大ウケの王晶(バリー・ウォン)監督「精装追女仔2004」を買う。
そしてここまで来たついでに、もう一度食べたかったミルクプリンを食べに義順牛[女乃]公司へ。うわー、やっぱりおいしい。一緒に頼んだ西多士は、厚切りパンのフレンチ・トーストの上にバターがのって、さらにシロップ(はちみつ)が付いてきます。ものすごくこってりしてそうに見えるんですが、トースト自体には味がついてないのでシロップの甘さが丁度いいです。お腹空いてたら2枚イケる。
せつらが真っ赤なコートを…。なかなか衝撃的な台湾版「妖花の章」。$73

ジャケがすでにおかしい。VCD2枚組$33
◆香港太空館
まんまるいドームが印象的なチムの香港太空館。
プラネタリウムのプログラムは「奇異星體」といって、奇妙な天体を紹介するプログラムらしいので面白そうでしたが、最終上映のチケットが売り切れていたので展示だけを観ることにしました。展示だけならチケットは$10。
1階の展示室では宇宙開発の今昔を、2階では太陽系や他の天体を紹介。月・火星探査、アポロ、神舟、スペースシャトル、最後の方でちらっとSETIの紹介も。スペースシャトルのコーナーにはコクピットが再現されていたり(触れればモアベターなんだけど)、ムーンウォークやEVAの体験コーナーも地味ながら面白そうでした。

太空館からホテルへ戻る途中、いい匂いがするなあと思ったら、焼き芋の屋台に遭遇しました。今日もチムは観光客でいっぱいなので、こういう屋台もあちこちで見かけます。小腹が空いていたので並んでいると、あと一人というところで警官が登場。あわてておやじが屋台を隠す。ああ…っ、私の焼き芋が…!!
こんな時ばかりは恨めしいなポリスメン。
あきらめて警官がやってきた方向へ歩いていくと、今度はサンザシ飴に遭遇。警官が通り過ぎたそばから商売を始めるのが逞しいというか何というか…。サンザシ飴といえば「覇王別姫」ですね。劇中に登場する京劇学校(?)の子供が「こんなに旨いものはない」と言っていたのを観てから食べてみたいと思っていたのです。
ここで売っていたのは、サンザシの実が6コついてイチゴ味の飴がかかって1本$5。サンザシの実って初めて食べたけど、リンゴみたいで美味しい。こういう素朴なお菓子や食べ物にはどうにも弱いな、我ながら。

夜中にTVB翡翠台で「TVB8金曲榜頒奨典禮」という番組をやっていたので見ていると、劉徳華(アンディ・ラウ)が何回も名前を呼ばれて賞をもらっていました。香港人はアニキが大好きだ。

ヴァイキングのアームを操作してみよう!

国産ロケット紹介。

「This Ecosphere has been sealed since July 1991」写真では見えませんがエビが泳いでました。
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