香港旅行記[2004年12月23日〜27日]

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12月24日(星期五)

◆三棟屋博物館
皇后大道中の羅富記で朝ごはん。お粥自体は美味いんだけど、魚のつみれが思った以上にスパイシーで口に合わない。今度行ったら肉ダンゴ入りのにしてみよう。
中環からMTRのツェンワン([草かんむりに全]湾)線に乗ると、終点のツェンワンまでは30分ほどです。
三棟屋博物館は、昔の客家をそのまま保存してあるところで、客家というのは北方から移ってきた民族の城壁村だそうな。白い城壁の中は、祠堂を中心に小さな区画と路地に区切られていて、まるで迷路のようです。
中では当時の家具の展示(実際に触れるものもある)や、客家の生活がパネルで紹介されていて、小ぢんまりとした佇まいながら内容は濃いと思います。自分が行った時は見学者もほとんどいなくて、ぽけっと座っているとそのへんから住人が顔を出しそうな、そんな雰囲気でした。入場は無料。

三棟屋博物館。中は撮影不可。
◆吉之島
駅前の商店街を散策しながらぶらぶらと吉之島へ向かいます。吉之島はジャスコのこと。何故吉之島なのかは謎。
この辺りの雰囲気は、東京で言うとやっぱり都心から30分程度離れたところの商店街に近いでしょうか。それがもっと開放的になったような感じ。
陽気はぽかぽかで、道ゆく人ものんびり。道端でドリアンをもりもり食べてる人たちもいたなあ。思わず通り過ぎる時息を止めてしまいました。(いや実際どんだけ臭いのか知らないんだけど。はたから見てる分には旨そうではあります。)
なぜ吉之島かというと、映画「ザ・ミッション」のロケ地だと聞いたからです。
駅から徒歩15分くらいで吉之島到着。吹き抜けの真ん中に噴水(?)があって、これは確かに「ザ・ミッション」の銃撃シーンの現場です。しかもあの、ものすごく格好いい銃撃シーンの!ヤクザの親分ともなると、あんな格好いい用心棒に守ってもらえるのですよ。ええい、羨ましい!(違

とてもあの「ザ・ミッション」の舞台には見えませんが…。
◆女人街〜信和センター
MTRを太子で降りて女人街へ。どうでもいいけど太子の英語名ってプリンスエドワードなのか。 それなりの由緒はあるんだろうけど、とてもプリンスエドワードな雰囲気の街ではないような(笑)。
女人街は、その通称どおり、女ものの洋服、下着、バッグなんかの屋台が道なりにぎっしりと続く通りです。屋台の裏に隠れて見えにくいけど、お店もぎっちり並ぶ。どこも量と安さと種類で勝負といった感じ。 自分も思わずここで900円のシャツと300円のキャミを購入しました。てろんとしたシャツだったので素材を確かめようとしたらタグが切り取られてましたよ(汗。な、なんとなく安い理由が分かったような…。 1回洗ったら分解するか、縮んでなくなるんじゃないだろうか、これ。
そのまま旺角まで歩いて信和センターに到着。
まだ午後1時くらいだったので、閉まっているお店が多いです。
まずは2階の力天漫書でハガレンと「十二国記」を購入。さらに3階で「創竜伝」を発見!ウホッ!? 銀英伝を訳していた台湾の出版社が、田中芳樹全集を手がけているらしい。 そこで銀英伝はないかと探すと外伝だけ置いてあったので、一番好きな外伝2巻を購入。表紙が何故か双璧だけど。
それと「無間道」の漫画版3巻が出ていたので、これも1〜3巻までまとめて購入。 香港の漫画はアメコミ風のものが多いけど、この「無間道」はとても日本の漫画に近くて、絵柄も今っぽい。 このまま日本で出版しても売れそうです。(ていうか、「無間道」がもっとヒットしてたら、有り得たかもしれんと思うと、なんというかもう、ほんとにもう、うああ…。)
映画のI〜IIIの内容から、ヤンとラウのところだけ抜き出してまとめてあるのがうまいと思います。ヤンと李先生が映画版よりも面白キャラになってるのがいいなあ。ヤンなんか爽やかすぎて黒社会の人間とは思えないくらいです。 面白いので思わず最後まで読んでしまって、まだ観てない「無間道III」のラストもバッチリ見ちゃったよ。ヤッター(号泣。

「無間道」(文化伝信有限公司)各$35

香港版「鋼の錬金術師」(玉皇朝出版集団)$28

台湾版「ユリアンのイゼルローン日記」。でも表紙は双璧。(尖端出版有限公司)$48

◆玉器市場
玉器と書くとものものしい感じがするけど、小物類や雑貨もあって見て歩くのがすごく楽しい。
ただし客引き攻勢がすごいのです(汗。ちょっとでも立ち止まろうものなら、すかさず声をかけてくる。欲しかったら声をかけるからほうっといてー。 いやもう無視して。存在しない人間だと思って。私はいません!いませんったら!
ストラップだと石が1コ付いて$10〜。これは多分ニセ翡翠なんだけど、デザインがかわいいのと値段が値段なので普段使いのちょっとしたお土産にはいいんじゃないかと。 本物だったらいくらくらいするんだろ。

◆どこもかしこも人が…
溢れています(汗。そういえば今日はクリスマスイブだったか。
時代広場の向かいの池記でワンタン麺を食べた後、それだけでは足らないので近くの義順牛[女乃]公司へ行ってみます。 こちらも混んでるけど、なんとか席に滑り込むと馳名雙皮燉鮮[女乃](ミルクプリン)と三文治を注文。すぐにほかほかのプリンが運ばれてきました。
……う、うまあ〜〜い!!
コンビニのミルクプリンとは全然違う。あっさりしていて余計な甘みも香りもありません。まんま「牛乳を食ってる」という感じ。うまー。
満足して元気も出たので、人込みを掻き分けて京士頓街の猫グッズのお店・阿猫地灘へ。 猫グッズはもちろん、他の雑貨やアンティークもかわいい。お店の奥にはカフェが併設されているのだけど、どうもいるらしいのです…猫が。空いてる時期にきたら是非とも入ってみたいと思います。

この日はレーザーに加えて花火まであがっていたシンフォニー・オブ・ライツ。ビルの屋上から花火。有り得ない。
◆劉コ華熊遍全球廣東道聖誕street party
今朝の東方日報によれば、22:00から広東道で劉徳華(アンディ・ラウ)が出るイベントがあるとのこと。 「広東道」としか書いてなかったので「広東道のどこだよ!?」と思いつつ、とりあえず広東道に向かって歩き出す。
イブで金曜日だからか、チム周辺にはものすごい群集が集まってきています (日本語おかしいですが、「人が集まって」じゃなくて「群集」がさらに「集まって」る感じ)。 警官の数もハンパじゃない。今日一日で一生分のポリスメンを見た気がする。
人波にもまれているうちに、あちこちで道路封鎖が始まり、何が起きているのか分からないまま、ほうほうの体で広東道へたどり着くと、すでにあたりは黒山の人だかり。
新聞に「広東道」としか書いてなかったのももっともで、なんとアンディさんの路上イベントなのでした! さすが劉徳華ともなると、路上ライヴをやるにも広東道貸し切りか。すごすぎる。
広東道のど真ん中にステージが設えられていて、ステージ付近のいわゆるアリーナ席は、どうやらチケットをもっている人しか入れないようです。 しかもステージから100メートルほどを暗幕で覆ってしまっているため、周りから眺めることもできません。…路上でやる意味があるんだろうか。
なので暗幕が切れたあたりのさらに群集の後ろから見ることになるのですが、当然これっぽっちも見えるわけがありません。 声はすれども姿は見えずで、そのうちコスプレショー(SNKキャラ多し)のようなものが始まり、何だか一向に訳がわからないので30分ほどで力尽きてその場を離れてしまいました。
この日はどうやらチム一帯が歩行者天国になっていたらしくて、翌日のニュースでは、5万人がアンディさんのイベントに集まり、チム周辺では全部で42万人がいたんだとか。 どうりでホテルにたどり着くのに30分もかかった訳だ。

最大望遠でこれ。アンディさんは黒いジャケットを着ていたらしい…写ってる…のかなあ?

向こう側(彌敦道)へ渡ろうとする群集。彌敦道は明るすぎて何が何やら。
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