香港旅行記[2006年9月27日〜10月1日]

※リンクをクリックすると、別窓で用語説明のページが開きます。

9月30日(星期六)

◆天后〜ヴィクトリアパーク
昨日とうって変わって曇り気味の空。肌寒い感じさえします。
天后の電気道にある金殿ビルも「爆裂刑警」のロケ地とのことでしたので出かけてみましたが、あまりはっきり分かりませんでした。そう言われればそんなような…という感じ。映画の中では張り込み場所の窓やビルの入り口のアップはあったけど、建物全体が映ってるシーンはあんまり無かったもんなあ。
気を取り直してヴィクトリアパークへ向かいました。公園の手前に「無間道III」に出てきた中央図書館があるはず…と思いながら歩いていくと、何やら大きな建物が見えてきました。何とも言い難いセンスに、「まさかこれじゃないよな」と思いつつ正面にまわってみると…うわ、やっぱり図書館ですよ。しかもでかいよ。日本じゃ図書館は横に大きいイメージがあるけど、香港では縦に伸びるより他ないのでこうなるんでしょうか。入り口には開館待ちの人たちが大勢たむろしていました。

まだ朝ごはんを食べていなかったので、近くのお店で腸粉と飲み物を買ってヴィクトリアパークへ行くことにしました。 何をつけたら美味しいのか分からないので、店のおじちゃんが身振りで「これかける?」と訊くのに全部うんうんと頷いてたら、微妙な味に…。でも腸粉は食感が好きなので全く無問題です。3つで$5。食べやすく切り分けて、箸代わりの竹串をつけて渡してくれました。

パークで一休みした後は銅鑼湾をぶらぶら。
「忘不了(忘れえぬ想い)」に出てきた保良局の門はあいにく改装中でした。


右が金殿。

天后の天后廟

香港中央図書館

中秋節の準備が進むヴィクトリアパーク。女王様もご満悦。
◆懐古的香港
ジャパニーズタイムのサイトで、ちょうど「老香港舊時代展覧」というイベントをやっていると知ったので行ってみました。場所は広東道のCANTONYAMAというビル。怡園粥麺小厨の隣です。
詳しい内容は上記サイトを見ていただくとして(他力本願…)、本屋さんでもオールド香港の本や写真集が平積みされているのを見かけたんですが、猛烈に開発が進む反動でレトロなものが流行ったりしてるんでしょうか。

それからこれもジャパニーズタイムで見た”トマトラーメン”を食べに行きましたよ!
地階にカメラ屋がかたまっているビルを入って…看板はないけどここであってるはず…あってるよね?そして突き当たりの階段を下りて…ええと、階段ってここ?ここでいいの?何か真っ暗なんですけど!?いいんだよね!?生きて帰れるよね!?
ここまででもう半泣き。しかしここで止めたら絶対に後悔すると思われたので、思い切って先へ進むと、ああ確かに明かりがある!スター・カフェって書いてある!やったよ姉さん!そこまで気合を入れて食べるほどのものかと言われると何とも言い難いけど、こういうのは我に返った方が負けですから!
ガクブルで辿り着いた星座冰室は、予想を上回るローカルさ。トマト系のメニューはいろいろあって、目の前のカップルが食べてたマカロニも美味しそうだったんですが、ここはオーソドックスに蕃茄撈蛋麺(トマト卵ラーメン)をオーダーしました。
さっぱりしたトマトと卵が良くあってる。麺が公仔麺(インスタントラーメン)なのがいいのかも。ものすごく美味しいというわけではないですが、また食べに行きたいです。
大きいテーブルの隅っこで食べていたら、横の席でお店の人達も食事を始めてしまい、他人んちの食卓にお邪魔しているようないたたまれなさを感じつつ、何となく楽しかったのでした。


昔の映画館の様子

床屋さんの椅子。何で昔のものってデザインが凝っててかわいいのかしら。(今同じもの作ったらすげーコストかかるんだろうけど。)

トマトラーメンを撮る勇気がなかったので、代わりに(?)銅鑼湾で見つけた潤發質屋の写真を。偶然なのか狙ってるのか…。
◆ランタン・セレブレーション
この日から始まる中秋節のイベント「ランタン・セレブレーション」。尖沙咀の九龍公園にもランタンが展示されるとのことだったので行ってみました。九龍公園前でやっていたランタン・ガラでは、香港の名所がランタンになって展示されていました。昨日行ったばかりの大仏、青馬大橋、時計塔、黄大仙…。…に混じって何故かPSPのランタンがあったりして。電脳街ってことか?

九龍公園にはイルカや鳳凰、昔の漁の風景を表した大きなランタンが展示されていました。どれもいかにも香港らしいテーマです。家族づれも恋人同士も皆ランタンの明かりに見入っていましたよ。

甘いものが欲しくなったので、広東道に出て糖朝でおしるこ入りの豆腐花をいただきました。…やっぱり醤油がほしくなりますね。
それから星光大道へ出たんですが、相変わらずの人出でした。ショップの品揃えが悪いのも相変わらずでしたが、金像奨のパンフレットが安くなっていたので今更ですが23回と24回のを買ってみました。24回のパンフレットには中国語映画100選が載っていて、100選自体はWEBでも発表されていたんですが、映画界の著名人各々が選んだベスト中国語映画のリストもあって面白かったです。といっても知ってる著名人はほんの数人でしたが…。王晶とは趣味が合いそう(「少林サッカー」が入ってた!)。王晶のリストには王家衛が入ってるのに(「花様年華」)、家衛のリストには王晶が入ってなかったり(笑)、秋生さんのリストは知らない映画ばっかりだったり、いろいろと興味深いリストでございました。

『全国10億人のビル萌えの皆さんこんばんはー!シンフォニー・オブ・ライツの時間です!! 本日も早速ご紹介しましょう!えんぴつ?ひげそり?何とでも!見下ろせるものなら見下ろしてみろ!TWO IFC!!』『ワー!!(観衆)』『危なっかしい魅力にメロメロ!寄らば切るぞの人民解放軍ビル!!』『イエー!!』
…と言ってるかどうかは分かりませんが(間違いなく言ってません)、シンフォニー・オブ・ライツにビルの紹介が追加されていました。紹介に合わせてビルが輝くと、観客から拍手がおこります。言ってみればバンドのメンバ紹介みたいなもんですな。そんな香港のビル萌えっぷりがうかがえる公式サイトはこちら
この日は国慶節イブだったので、レーザーに加えて花火もあがりました。たーまやー。
香港滞在最後の夜だというのに、ビル擬人化もありかなーとかおかしなことを考えてる日本人が一人いたとかいないとか…。

ランタンの大仏様。怖くなっちゃった…。

こちらは九龍公園の鳳凰様。神々しいまでの美しさ。

ま、顔はこうですけどね。

…。えっと…?
10月1日(星期天)

◆帰国
朝はプロムナードで香港島ウォッチングをしながら叉焼飽と蛋撻の朝食。展望台(?)に上る階段が螺旋階段でなく普通の階段に変わっていたのがちょっぴり残念です。どんどん変わっていくなあ。中環のフェリー乗り場も移転しちゃうし。(中環の中心街に出るまですごく遠くなってしまう。MTRを使えってこと?)

11時にチェックアウトして、添乗員さんが来るのを待って空港へ。チェックインと出国手続きを済ませたら、最後のお買い物です。
まずは奇華で会社用のお土産。ちょうど組織改変の時期で配る人数が多いため適当にクッキー等。阿虫のパッケージがかわいくて自分用にも買おうかと思ったくらい。
フードコートにある「皇府」では念願の食神叉焼飯を食べました。市内の店舗で食べたかったんだけど、結局行かなかったので。トレーに敷いてあるペーパーにこんなことが書いてありましたよ。曰く、『食神叉焼飯食法:趁飯熱時把蛋汁興飯混成一體至好吃!』。目玉焼きが固めだったのが惜しかったですが、叉焼は美味しかったです。残したら食神にたたられそうなので、もりもり完食。朝から叉焼と卵しか食べてないような気がするのは気のせいです(笑。
免税店でFEODORA”賭神”チョコを見つけたので小さめのを購入。うーん、ごめんよ發哥、私のビンボー舌では普通のチョコだよ。森永ハイクラウンの方がはるかにうまいよ。

機内では両側を体格のいい男性に挟まれて、緩衝材の気分あじわいながらの成田までのフライトでした。しかも「ダ・ヴィンチ・コード」は往路だけだったみたい。うおー。


クルーズ船に混じってこんな船も。漁船にしか見えませんが、いけすとテーブルがあるので海鮮料理が食べられるんじゃないかと。

食神叉焼飯。

「爆裂刑警」のラストにも出てきた飛行機。
←29日へ
BACK BACK