香港旅行記[2004年2月21日〜24日]

2月23日(星期一)

明日は朝の便で帰るので、実質今日が最終日。うわー帰りたくない!
帰ることを考えると気分はすでにサザエさん症候群です。

朝はホテルの周りをぶらぶらと探索してみました。昨日はあんなに暑かったのに今日は寒いくらいです。
返還式典のために造られたという灣仔のエキシビジョンセンターからは、中環と尖沙咀の両方が一望できるのでここで夜景を観るのもいいかもしれません。

マキシムのケーキで朝ごはんにした後、まずはトラムで立法会大楼前へ。HSBCの下を通って山側の皇后大道中(Queen's Rd.)へ出、上環方向へ少し歩くと山側に都[父の下に多]利街(Duddell St.)の標識が見えます。Duddell St.を入っていくと、突き当たりにあるのが、「金枝玉葉」でライブ帰りのレスリーが降りてきた階段です。
そういえば今回、旅行のために「金枝玉葉」を観直したんだけど、何だかもう泣けて泣けて仕方なかった。コメディなのにな。レスリーの生前に「金枝玉葉」を観られたのは運が良かったのかもしれません。カブり過ぎなんだものレスリーとサム。
階段を登って右へ行くと、サム(レスリー)の事務所があったフリンジクラブのレンガ色の建物が見えてきます。さらにフリンジクラブの反対側の道(雲咸街)を渡って徳己立街(D'Aguilar St.)に入るとそこが蘭桂坊。この辺りは坂や階段が入り組んでて、迷路みたいで非常に面白い場所なんだけど、説明しにくいったらありゃしない(泣)。
まずは徳己立街を右に折れて少し行くと、ローズ(カリーナ)とウィン(アニタ)がデートしていたレストラン「ベイルート」があります。その前を通り過ぎてちょっと行ったところで右に曲がり、T字路の角にあるのが「恋する惑星」のハンバーガー屋、「ミッドナイトエキスプレス」。残念なことに映画の面影はほとんどなくなっていたけど、名前は残っているのでそれと分かります。金城武が片っ端から女友達に電話してた電話も、もうありません。
向かい側には梁朝偉(トニー・レオン)が王菲(フェイ・ウォン)を待っていたバー「カリフォルニア」が。何しろ月曜日の真昼間なので開店はしていなかったけど、何となく面影は残っていました。

さて、次に向かうのは「裏街の聖者」のロケ地・歌賦街です。途中のお店を覗きつつ、威霊頓街(Wellingtion St.)を上環方面へ。途中で擺花街(Lyndhurst Terr)に入り、荷李活道(Hollywood Rd.)をさらに上環方向へ進むと、鴨巴甸街(Aberdeen St.)を越えた辺りに階段があります。階段を下りたところが歌賦街。
山の方に少し行くとSoHoなのに、この辺はまだ下町の雰囲気が濃厚です。九如坊の公園(九如坊児童遊樂場)でのんびりと座っているおじいちゃん達も、多分いつものお昼時の光景なんだろうなあ。ウハウハと写真を撮っている自分がひどく場違いな感じがする。こういう、古いものとすごく新しいものが混然としているところが香港の大好きなところの一つです。
残念だったのは公園にあるはずの壁画(?)が見つからなかったこと。工事中の一角があったので、隠れていただけか、なくなってしまったのか…。ここもいずれは他の場所と同じように変わっていくんでしょうか。

荷李活道へ戻ってさらに上環方面へ歩いていくと、ビルに囲まれてぽつんとお寺があります。これが関公と文昌帝が奉られている文武廟かー。じっくり見学したい気持ちもあったけど、疲れもたまってきてたので、とりあえずもう少し行ったところの茶餐廳で昼ごはんに。味は…まあ普通かな。

腹ごしらえの後はいよいよ摩羅上街へ出陣。思うさま買うぞと意気込んで乗り込んだものの、何だか前よりも店の数が少ない。それもそのはず、まだ昼時だったのでこれから開店という店が多いのでした。
路上に出ているものは多分ガラクタばかりなんだけど、私には宝の山に見えます。ごちゃごちゃと並んだガラクタの中から目指すものを見つけた時の喜びよ!値段を尋ねると、大抵払ってもいいと思った値段より安い値が返ってくるので実はあまり値切ったことがありません。さぞかしいいカモになっているのだろうけど、この宝探しのような時間をもらったお礼だと思えば安いもんです。今回は少量ながら気に入ったものばかりゲットできて大満足。
…それはそうと帰ってから気が付いたら写真を一枚も撮っていませんでした。夢中になりすぎだ、自分。

海側へどんどん道を下り、干諾道中(Connaught Rd.)へ出て、西へ歩きます。西港城(ウェスタン・マーケット)の手前のブロックにあるのが、粤海投資大廈です。
ぱっと見、他と変わらぬただのオフィスビルですが、ここは「無間道」の中でも特に印象的ないくつかのシーンが撮影された場所なので特別感慨深いのです。ここでヤンが…黄sirが…と思いを巡らしつつ、見入ることしばし。昼の食事を終えた人たちがどんどん帰ってきます。この人たちここで仕事してるんだよね…羨ましい。
そこから中環方面へ歩いていくと、ヤン(トニー・レオン)がリー先生(ケリー・チャン)を待っていたラコステのビルがあり、もう少し行くと、ヤンが電話をしながら歩いていた歩道橋が!ああ!私も携帯持って歩きたい!……携帯はないけどトニさんと同じ所を歩いたので大満足です。

ここまで意外に早く回れたので、佐敦へ出ることにします。
おなじみ裕華の本店で、お土産とマグを買う。お手ごろな食器や民芸品を買うならここ!またしても圧倒的な物量に目が点に。くそう、負けねえぞ。マグは欲しかった茶こし付きのものをゲットしました。私のような無精者には便利なことこの上ないので愛用中です。
彌敦道を油麻地方面へ少し行くと、「無間道」でサムの事務所があったディスコ「348」があります。ヤンが元カノを見つけたのは彌敦道だったのかな?目がいいな、ヤン。さすが「目で殺す」とか言われているだけはあります(違。

そのまま彌敦道を北上してもう一度信和中心へ。やっぱりハガレンはないなあ。…うおっ、「十二国記」が入荷してる!アニメコミックスかと思いきや、なんと小説の翻訳ですよ。去年来たときアニメのDVDがあるのは見たけど、もしかしてそれで人気が出たのかしら。何にしても嬉しい。でも本は重いし、買っても読めないし、銀英伝なら問答無用で買うんだけど…といろいろ考えて買うのは断念。あ〜バカでした!!1冊だけでも買ってくるんだったとただいま絶賛後悔中!ちらっと立ち読みしたけど、中文がぴったりなんですよ「十二国」に!

近くの店先でカレー味の魚旦(魚のすり身団子)を買う。1本HK$4。うまー!辛ー!!皆が食べてるのを見て、あんまり美味しそうで一度食べてみたかったんだけど、こんなに辛いもんだとは思わなかった。店にもよるんでしょうか。それにしても皆平気な顔で食べてるな。辛くないのかな。うう辛いよー。でも美味いよー。

晩ごはんは広東道の茶餐廳で。さっきの魚旦が意外に腹にたまっていたため、いまいち食欲がなく三文治で軽くすまします。

そして最後の夜景を眺めにプロムナードへ。ああ、やっぱり綺麗だ。綺麗だけど……寒い!!夜風に吹かれてのんびり…というには寒すぎたのでそそくさとホテルへ戻る。フェリーから見た夜景がまた綺麗なこと。
昨年は大変なことばかりが続いた香港だけど、そのバイタリティは全然衰えていないように思える。香港の元気な姿を見ると、自分も頑張ろうと思う。
多謝。再見。


返還記念碑。右奥に見えているのが香港一の高さを誇るTWO IFC、左奥にうっすら中国銀行ビルが見えています。

「金枝玉葉」でレスリーが降りてきた階段。

奥の建物(赤いタクシーのいる辺り)がフリンジクラブ。

もはやあまり面影のないミッドナイトエキスプレス。

かろうじて名前は残ってます。

九如坊から安和里を覗く。階段を登ったところが歌賦街。

通称無間道ビル(嘘。

干諾道中を中湾方面へ。右手にラコステのビルがあります。遠くに見えるのがヤンのいた歩道橋。
2月24日(星期二)

朝6時。最後の東方日報を買いに一番近いセブンイレブンへ行ったら、本当に7−11でした。つまり開いてなかった!こんな時間じゃニューススタンドも開いちゃいるめえと思いつつ、開いてるコンビニを探して歩き回っていると、1つだけ開いてるスタンドを発見。お兄さん若いのに朝早くから頑張るなあ!
東方日報によると明後日劉徳華が出るイベントがあるらしい。うう、今回は(というか今回も?)とことん明星運がないな。

10時のキャセイで成田へ。行きも帰りもご飯が美味しくて満足。

今回は中身の濃い旅だったと思います。香港を歩くのも大分慣れた感じ。達成したことも多いけれど、目標も増えたのでまた行きたい。すぐにでも行きたい。
この旅行記も次回はもう少しマシなものにできればと思います。
ここまで読んでくださって有難うございました。

22日へ

手ぶれで何だかよく分からなくなってますが一応プロムナードからの夜景(汗。真ん中にそびえるのがTWO IFC。
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