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2007.05.20 Sunday 15:43

同人誌と表現を考えるシンポジウム/5月19日・池袋

2006年4月に設置された「バーチャル社会のもたらす弊害からこどもを守る研究会」において、初めて公的な場で同人誌と同人誌即売会について言及がされたことを受けて開かれたシンポジウムです。
ですから今回は性表現についてが主な議題で、少しは出るのかなと思っていた著作権がらみの話はありませんでした。

参加者の割合はおおよそ以下の通り。
サークル:50%、イベント関係者:10%、一般:30%、出版関係者:10%
男子と女子の割合は7:3くらいかな?思っていたよりも若い女子がいて何だかほっとしました。

91年の有害コミック問題以降、イベント側、印刷業者、書店、それぞれが商業誌よりも厳しい基準をもうけて対応しているんだけど、アピールが足らなかった(外に対しても内へ対しても)。こういった規制に繋がる動きに対して闇雲に敵対するのでなく、同人誌といえども野放図に何でもOKというわけではないということを、ちゃんと説明していきましょうよ、というような内容でした。
アピールの一環として今回のようなシンポジウムを開いてみたということなんでしょうね。
詳細なレポはそのうちどっかにアップされるかと思います。(リンク集アップしてる方いらっしゃいました。こちら

私は男性向けジャンルとはほぼ無縁ですし、それ以外のジャンルもここしばらく購入数が減っているので、実際のところどういう状況なのか分かりません。主催側や書店はちゃんとチェックしているとは言ってますけど、実際どこまでチェックしきれているんでしょう?
ただ、女性向けに関しては、自分が同人誌というものを知った頃から比べて格段に表現力(何の、とは言いませんが。)が向上しているのは確かだと思います。ここ数年過激化しているにも関わらず、女性向けサークルに関しては性表現に関する問題意識はほぼ皆無。コミケでの”消し”に関するトラブルも、女性向けのサークルが多いんだとか。

二次創作(やおい)については性表現云々の前に著作権の方で限りなく黒に近いという自覚があるので、なるべく人目につかずにこっそりしていたいというのがあるんですよね。(…自覚あるのかな?という事例も多い昨今ではありますが。)でもインターネットというツールを手に入れて、こっそりやってた同志の出会いが増えてはしゃいでいたら、かわりに世間の目からも隠れようがなくなってしまった、と。
見つかってしまった以上はきちんと説明していく必要があるし、義務でもあるんじゃないかと腐女子の端くれとしては思います。(でないとどんどん大変なことに。

男性向けだろうが女性向けだろうがエロは読まないから規制が入っても不都合はないよという人も多いかもしれない。私もまあ、そんなには困ることもありません。(ちょっとは困る…。)
でも私は面白い漫画が読みたい。それはもう、切実に読みたい。

面白いもの。新しい何か。
それはいつも混沌の中から現れるんです。混沌、あいまいさ、米澤元代表が愛したもの。
だから米やんは法に触れること以外は何一つ拒まなかったし、規制の増加に繋がることには珍しく表立って反対してたんだと思います。コミケがポップカルチャーの底辺を支える一部であることは確か。ここ十年ぐらいに活躍し始めた作家の中で、同人文化に全く触れたことがない人を探す方が難しいんじゃないでしょうか。そのコミケの「なんでもあり」さがなくなったらどうなるのか。想像すると怖いです。

だけど同人誌書いたり読んでる人が、皆が皆それほど漫画を好きかっていうと、そうでもないんだよね。そのへんが主催者側の意図が伝わりにくい要因かもしれません。
漫画
author : 遠野 | comments (0) | trackbacks (1)