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2007.09.03 Monday 00:43

第65回世界SF大会NIPPON 2007(9月2日)

3日目「ゲスト・オブ・オナー デイヴィッド・ブリン」→「星雲賞授賞式」→サイン会→「本屋パネル 第5回」→「田中芳樹の全仕事」

●「ゲスト・オブ・オナー デイヴィッド・ブリン/Guest of Honor David BRIN」
企画の始めに実行委員長の井上さんがやってきて、ブリンに贈り物をしていました。何でもオープニングで渡すはずだったのが段取り悪くて渡せなかったから、とのこと。中身は高そうな石の印鑑と朱肉でした。上の写真はハンコを手にご満悦のブリンさんです。
「過去を敬うということは過去にひざまずくことじゃない、祖先から受け継いだものをより良く変えていくことだ」「頭の固い人々は変化を恐れる」「SFは良い未来も悪い未来も描ける。良い未来であれば目標になるし、悪い未来は戒めとできる」……うろ覚えで申し訳ないですが、こんな内容のお話を熱く熱く語ってくれました。オープニングで「SFは人類が変化していくことを表現した文学」と仰っていたそうですが、それに繋がる講演だったのだと思います。

●「第38回星雲賞授賞式/38th Seiun Award Celemony」
自由部門を受賞したJAXAの人が相変わらず困惑気味で素敵。D・ブリンのサイン会のために途中で抜けてしまったので見られませんでしたが、特別賞が米澤嘉博さんに贈られたそうです。漫画界よりもSFファンダムの方が米やんを評価しているということか。

サイン会場では、田中芳樹さんとブリンさんが並んでサインをしていて夢かと思いました。ていうか、夢だったのかな。じゃなきゃ有り得ないもんね。
ブリンさんには知性化シリーズの文庫本にサインをもらいました。朝もらったばかりのハンコも押してくれた。いっしょに写真も撮ってくれて握手もしてくれて、サービス精神が溢れて大氾濫起こしてるような方でした。ありがとうブリンさん!ありがとう大会スタッフ!ワールドコンありがとう!これを心の糧として今後の人生を生きていきます!(パクリ)

●「本屋パネル第5回/The Bookstore Panel No.5」
見たい企画が重なっていて、迷ったあげくにちょっと遅れてコミケ企画へ行ったら、満員御礼で入室すら断られてしまいました。誰かレポをアップ…しないか、あのテーマじゃ(泣。
で、本屋パネルへ。
どうしても話が暗い方に流れてしまうのを聞いていると、状況の厳しさが思いやられます。本屋パネルを拝見するようになってから、なるべくですが、地元の本屋で買うようになりました。

●「田中芳樹の全仕事/The works of Yoshiki Tanaka」
スライドで年代順に作品を振り返りながら、当時のエピソードを田中さんに語ってもらう企画。
とりあえずスーパーダッシュ文庫版の「ウェディング・ドレスに紅いバラ」の表紙は田中さんの趣味ではないと分かって安堵しました。田中さんもびっくりだったそうですが、本文読み直してどこにも”主人公は巨乳ではない”とは書いてなかったので、まあ良しとしたそうです。うん、まあほら、読者層が広がるのはいいことですよ、たぶん。

某作家「あそこの編集者は、作家は〆切を守るものだと思ってるんだよ!」
田中氏「それはとんでもない話ですね」

以前、講談社の”痛快世界の冒険文学”というシリーズで世界の有名な冒険小説を一線で活躍している作家がリライトするという企画があって、普段児童文学を書いている作家さんと、大人向けのエンタメ小説を書いてる作家さんが半々くらいの割合で参加していたそうです。その際、児童文学の作家さん達は皆〆切を守ったというのに、「運命」を担当していた田中さんをはじめ、大人世界の住人達ときたら……。上はその時の某ハードボイルド作家さんとの会話。
右往左往
author : 遠野 | comments (14) | trackbacks (0)

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